【ハローワーク職員解説】失業保険受給終了後にアルバイトするとどうなる？申告が必要？

失業保険受給中にアルバイトをした場合、「失業保険金額の調整」と「窓口での申告」が必要になります。失業保険受給終了後にアルバイトをしても、この2つは不要です。

この記事では、失業保険受給終了後にアルバイトをしたい方に向けて、以下の2点から解説します。

• 失業保険受給終了後にアルバイトをしたらどうなるか
• 失業保険受給終了日はいつになるのか

わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

失業保険受給終了後はアルバイト可能

失業保険受給終了後は、アルバイト可能です。ここで言う「アルバイト可能」には、以下の2つの意味があります。

何時間働いても失業保険に影響無し

失業保険受給終了後は、何時間働いてもこれまでにもらってきた失業保険に影響はありません。

失業保険受給中に働いた場合は、1日の働く時間や収入金額によって失業保険の受給金額が調整されます。また、1週間に20時間以上働いた場合は就職状態として、失業保険の受給対象外になってしまいます。

失業保険受給終了後は、1日に何時間働いても・どれだけ稼いでも、失業保険金額に影響がありません。また、これまでもらってきた失業保険を返す必要もありません。1週間に20時間以上働き、就職状態になった場合も同様に失業保険金額の調整・返還義務はありません。

参考　雇用保険業務取扱要領51255（5）、51655（5）

働いた時間・収入金額の申告不要

失業保険受給終了後に働いたとき、働いた時間・収入金額の申告は不要です。

失業保険受給中に働いた場合は、以下の申告が必要になります。

• 毎回の認定日ごとに、働いた日数・収入金額の申告（週20時間未満で働くとき）
• 1週間に20時間以上働き就職状態になった場合は就職申告

週20時間未満のアルバイトの申告は毎回の認定日ごとに、週20時間以上働くときは就職日の前日に、ハローワークの窓口に申告しないと不正受給として処分されることがあります。

失業保険受給終了後は、これらの申告が一切不要になります（＝申告しなくても不正受給になりません）。週20時間以上でも未満でも、1日に何時間働いても申告は不要です。

参考　雇用保険業務取扱要領51255（5）、51655（5）

「失業保険受給終了日」はいつになるのか

「失業保険の受給終了後」とは具体的にいつ以降になるのか。最後の認定日の翌日か？それとも受給期限（退職日の翌日から1年後）の翌日か？

正解は「所定給付日数分の支払いが終わった翌日」以降です。

※アルバイトで働いていたり、失業の不認定期間（認定日にハローワークに行かない等）があれば支給期間は後ろにずれていきます。

自身の失業保険受給終了日も、この考え方に当てはめれば計算可能です。

まとめ（締め）

以上、失業保険受給終了後のアルバイトについて解説しました。

まとめると以下のとおり

失業保険受給終了後にアルバイトは可能で、失業保険受給中のアルバイトと以下の2点の違いがあります。

失業保険の受給最終日以降は、どれだけ働いてもOKです。なお、ここで言う失業保険受給最終日とは、「所定給付日数分の支払いが終わった翌日」以降です。

失業保険受給中に就職先が見つかるといいですが、なかなかそうはいかない場合もあります。常に最悪の事態は想定しながら、計画的な就職活動を進めていきましょう。

実りある転職になるよう祈っております。最後までご覧いただきありがとうございました。