※この記事は、失業保険申請後に引っ越しをする方を対象にしています。
失業保険受給中に引っ越しをする場合、どんな手続きが必要で、失業保険は継続してもらうことが出来るのでしょうか。結論、失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能で、引っ越し後の管轄ハローワークで移管手続きが必要です。
移管手続きに流れ・必要書類は以下のとおり。
- 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
- 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
- ハローワーク職員が処理を行う
- 職業相談窓口で求職申込を行う
- 雇用保険受給資格者証
- 現住所が確認出来る書類
- 住民票の写し
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 公共料金の領収書
- 受給資格者住所変更届
この記事では、失業保険受給中の引っ越しについて、以下の3点から解説します。
- 失業保険受給中の引っ越しで変わらず失業保険がもらえるのか
- 引っ越し後の移管手続きの方法・必要書類
- よくある質問
ぜひ最後までご覧ください。
失業保険と引っ越し時期の関係について、詳細は以下の記事を参考にしてください↓
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この記事の参考にしている「雇用保険業務取扱要領」については、以下のURLから確認できます↓
失業保険受給中に引っ越しても失業保険はもらえる
失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能です。引っ越し後に所定の手続きを行い、引っ越し先の管轄ハローワークで継続して受給します。
まずは市・区役所、町・村役場で住所変更の手続きを行ってから、
ハローワークで所定の手続きを行いましょう。
失業保険受給中の引っ越しは移管手続きが必要
引っ越し後も失業保険を受給するためには、移管手続きが必要です。移管手続きは、引っ越し先の住所を管轄するハローワークで行います。引っ越し後に、必要書類を持って引っ越し先の管轄ハローワークの窓口へ向かいましょう。
参考 雇用保険業務取扱要領51502(2)
移管手続きについて、以下の2点から解説します。
- 移管手続きの方法
- 移管手続きの必要書類
移管手続きの方法
移管手続きの流れは以下のとおり。手続き自体は10~20分で完了します。
- 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
- 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
- ハローワーク職員が処理を行う
- 職業相談窓口で求職申込を行う
必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
引っ越し後、引っ越し先の管轄ハローワークへ必要書類を提出します。提出に行く日は、次回認定日までであればいつでもOKです。
例
- 引っ越し日 令和6年6月16日
- 次回失業認定日 令和6年7月1日
この場合、7月1日までに手続きに行けばOKです。失業認定日に同時に手続きを行うことも可能です。
失業認定日にまとめて手続きを行うことも可能ですが、万が一書類に不備があった場合、認定保留になることもあります。
手続きはなるべく早めに行いましょう。
受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
移管手続きに来たことを伝え、必要書類を提出すると受給資格者住所変更届がもらえます。この受給資格者住所変更届に必要事項を記入しましょう。記載するのは以下の6点。
- 新旧住所
- 生年月日
- 住所変更年月日(引っ越した日)
- 記入日(申請に行った日)
- 氏名
- 支給番号(引っ越し前の支給番号)
出典 雇用保険業務取扱要領50003(3)
ハローワーク職員が処理を行う
必要書類の提出・受給資格者住所変更届の記入が終わると、ハローワーク職員が移管処理を行います。処理が完了すると、新しい支給番号が付与されます。以降の申請で支給番号を記入するときは、新しい支給番号を記入しましょう。
職業相談窓口で求職申込を行う
失業保険窓口での手続き後、職業相談窓口で再度の求職申込を行います。氏名や求職条件の登録は引っ越し前のハローワークで済ませているので、ここで行うのは以下の2点。
- 変更後の住所の確認
- 登録のある求職条件の再確認
現在の住所を登録し、「仕事探しの希望条件」に変更が無いかを確認します。
引っ越し後に希望の仕事条件が変わった場合は、窓口に申し出ましょう。
再度の求職申込の必要書類は「ハローワーク受付票」だけです。ハローワーク受付票は、引っ越し前のハローワークで求職登録をした際にもらいます。万が一、紛失していた場合でも再発行は可能なので、とりあえず職業相談窓口に行きましょう。
職業相談窓口では、本人確認書類・住所確認書類は必要ありません。
気軽に手続きに行きましょう。
移管手続きの必要書類
移管手続きの必要書類は以下のとおり
- 雇用保険受給資格者証
- 現住所が確認出来る書類
- 受給資格者住所変更届
雇用保険受給資格者証
雇用保険受給資格者証は、引っ越し前のハローワークでもらっておきましょう。雇用保険受給資格者証は、失業保険申請にあたって必要な書類を全て提出すると、ハローワークで作成されます。もらえるタイミングは、「雇用保険説明会の参加」「初回認定日に来所」のどちらかです。
もし、「雇用保険説明会」「初回認定日」の日付よりも早く引っ越す場合は、本人確認書類を持って、先に窓口にもらいに行きましょう。本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカードなどです。
雇用保険受給資格者証を紛失した場合は再発行が可能です。以下の必要書類をもってハローワークに行きましょう。
- 本人確認書類
- 写真1枚(マイナンバーカードがあれば省略可)
ちなみに、再発行は引っ越し前・引っ越し後のどちらのハローワークでも可能です。
現住所が確認出来る書類
現住所が確認出来る書類の例としては、以下が挙げられます。
- 住民票の写し
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 公共料金の領収書
上記の確認書類が準備出来ないとき、他の確認書類で代用できる場合があります。
管轄のハローワークで確認しましょう。
受給資格者住所変更届
受給資格者住所変更届は、ハローワークの窓口でもらえます。他の必要書類を持って窓口に行き、「移管手続きをしたい」と伝えましょう。受給資格者住所変更届には記入が必要な箇所があり、それが以下の6つです。
- 新旧住所
- 生年月日
- 変更年月日
- 記入日
- 氏名
- 支給番号
窓口で用紙を受け取り、その場で記入しましょう。
引っ越し前のハローワークで、先にもらっておくことも可能です。
失業保険受給中の引っ越しのよくある質問
以下で、失業保険受給中の引っ越しについて、よくある質問に回答します。
引っ越し前と引っ越し後で失業認定日の日は変わりますか?
- Q引っ越し前と引っ越し後で失業認定日の日は変わりますか?
- A
原則、失業認定日は変わりません。ただし、ハローワークによっては変更することもあります。失業認定日をハローワーク側で変更する場合は、移管手続き後に変更処理が行われるので、自身の知らない間に失業認定日が変更されることはありません。雇用保険受給資格者証に記載のある失業認定日に、引っ越し後の管轄ハローワークに行きましょう。
引っ越し期間中も求職活動実績は必要ですか?
- Q引っ越し期間中も求職活動実績は必要ですか?
- A
求職活動実績は必要です。所定の回数の求職活動が確認できない場合、失業不認定になり失業保険が受給出来ません。引っ越し期間中も、ハローワークの窓口で職業相談を受けるなど、積極的な求職活動を行ってください。
住民票を移動させずに引っ越しした場合の提出書類は?
- Q住民票を移動させずに引っ越しした場合の提出書類は?
- A
公共料金の領収書や賃貸契約書などで住所を確認します。他にも住所を確認する書類として、民生委員による証明などが挙げられます。住民票を移動させずに引っ越しをする場合は、事前に引っ越し後の管轄ハローワークで確認しましょう。
まとめ(締め)
以上、失業保険受給中の引っ越しについて、以下の3点から解説しました。
- 失業保険受給中の引っ越しで変わらず失業保険がもらえるのか
- 引っ越し後の移管手続きの方法・必要書類
- よくある質問
まとめると以下のとおり。
失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能ですが、引っ越し後の管轄ハローワークで移管手続きをする必要があります。移管手続きの流れ・必要書類は以下のとおり。
- 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
- 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
- ハローワーク職員が処理を行う
- 職業相談窓口で求職申込を行う
- 雇用保険受給資格者証
- 現住所が確認出来る書類
- 住民票の写し
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 公共料金の領収書
- 受給資格者住所変更届
移管手続きは、次回の失業認定日までになるべく早めに行いましょう。
引っ越しは、やること・行政の手続きが多くてバタバタします。失業保険の移管手続きは、比較的簡単に終わるので、早めに終らせて他の手続きに力をそそぎましょう。求職活動は忘れずにお願いします。
実りある転職になるよう祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。
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