【ハローワーク職員解説】失業保険受給中の引っ越し手続き・必要書類とは

雇用保険制度
この記事の想定読者
  • 失業保険受給中に引っ越しをする方
  • 失業保険受給中に引っ越した場合の手続き方法を知りたい方

※この記事は、失業保険申請後に引っ越しをする方を対象にしています。

失業保険受給中に引っ越しをする場合、どんな手続きが必要で、失業保険は継続してもらうことが出来るのでしょうか。結論、失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能、引っ越し後の管轄ハローワークで移管手続きが必要です

移管手続きに流れ・必要書類は以下のとおり。

移管手続きの流れ
  1. 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
  2. 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
  3. ハローワーク職員が処理を行う
  4. 職業相談窓口で求職申込を行う
移管手続きの必要書類
  • 雇用保険受給資格者証
  • 現住所が確認出来る書類
    • 住民票の写し
    • 運転免許証
    • マイナンバーカード
    • 公共料金の領収書
  • 受給資格者住所変更届

この記事では、失業保険受給中の引っ越しについて、以下の3点から解説します。

  • 失業保険受給中の引っ越しで変わらず失業保険がもらえるのか
  • 引っ越し後の移管手続きの方法・必要書類
  • よくある質問

ぜひ最後までご覧ください。

失業保険と引っ越し時期の関係について、詳細は以下の記事を参考にしてください↓

引っ越しで忙しいけれど、仕事探しも並行したい!そんな方には以下のサービスがオススメ↓

この記事の参考にしている「雇用保険業務取扱要領」については、以下のURLから確認できます↓

雇用保険に関する業務取扱要領(令和5年8月1日以降) |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

失業保険受給中に引っ越しても失業保険はもらえる

失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能です。引っ越し後に所定の手続きを行い、引っ越し先の管轄ハローワークで継続して受給します。

ファスタ
ファスタ

まずは市・区役所、町・村役場で住所変更の手続きを行ってから、

ハローワークで所定の手続きを行いましょう。

失業保険受給中の引っ越しは移管手続きが必要

引っ越し後も失業保険を受給するためには、移管手続きが必要です。移管手続きは、引っ越し先の住所を管轄するハローワークで行います。引っ越し後に、必要書類を持って引っ越し先の管轄ハローワークの窓口へ向かいましょう。

参考 雇用保険業務取扱要領51502(2)

ファスタ
ファスタ

移管手続きについて、以下の2点から解説します。

  • 移管手続きの方法
  • 移管手続きの必要書類

移管手続きの方法

移管手続きの流れは以下のとおり。手続き自体は10~20分で完了します。

移管手続きの流れ
  1. 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
  2. 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
  3. ハローワーク職員が処理を行う
  4. 職業相談窓口で求職申込を行う

必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出

引っ越し後、引っ越し先の管轄ハローワークへ必要書類を提出します。提出に行く日は、次回認定日までであればいつでもOKです。

  • 引っ越し日   令和6年6月16日
  • 次回失業認定日 令和6年7月1日

この場合、7月1日までに手続きに行けばOKです。失業認定日に同時に手続きを行うことも可能です。

ファスタ
ファスタ

失業認定日にまとめて手続きを行うことも可能ですが、万が一書類に不備があった場合、認定保留になることもあります。

手続きはなるべく早めに行いましょう。

受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入

移管手続きに来たことを伝え、必要書類を提出すると受給資格者住所変更届がもらえます。この受給資格者住所変更届に必要事項を記入しましょう。記載するのは以下の6点。

受給資格者住所変更届への記載事項
  • 新旧住所
  • 生年月日
  • 住所変更年月日(引っ越した日)
  • 記入日(申請に行った日)
  • 氏名
  • 支給番号引っ越し前の支給番号)

出典 雇用保険業務取扱要領50003(3)

ハローワーク職員が処理を行う

必要書類の提出・受給資格者住所変更届の記入が終わると、ハローワーク職員が移管処理を行います。処理が完了すると、新しい支給番号が付与されます。以降の申請で支給番号を記入するときは、新しい支給番号を記入しましょう。

職業相談窓口で求職申込を行う

失業保険窓口での手続き後、職業相談窓口で再度の求職申込を行います。氏名や求職条件の登録は引っ越し前のハローワークで済ませているので、ここで行うのは以下の2点。

  • 変更後の住所の確認
  • 登録のある求職条件の再確認
ファスタ
ファスタ

現在の住所を登録し、「仕事探しの希望条件」に変更が無いかを確認します。

引っ越し後に希望の仕事条件が変わった場合は、窓口に申し出ましょう。

再度の求職申込の必要書類は「ハローワーク受付票」だけです。ハローワーク受付票は、引っ越し前のハローワークで求職登録をした際にもらいます。万が一、紛失していた場合でも再発行は可能なので、とりあえず職業相談窓口に行きましょう。

ファスタ
ファスタ

職業相談窓口では、本人確認書類・住所確認書類必要ありません

気軽に手続きに行きましょう。

移管手続きの必要書類

移管手続きの必要書類は以下のとおり

移管手続きの必要書類
  • 雇用保険受給資格者証
  • 現住所が確認出来る書類
  • 受給資格者住所変更届

雇用保険受給資格者証

雇用保険受給資格者証は、引っ越し前のハローワークでもらっておきましょう。雇用保険受給資格者証は、失業保険申請にあたって必要な書類を全て提出すると、ハローワークで作成されます。もらえるタイミングは、「雇用保険説明会の参加」「初回認定日に来所」のどちらかです。

もし、「雇用保険説明会」「初回認定日」の日付よりも早く引っ越す場合は、本人確認書類を持って、先に窓口にもらいに行きましょう。本人確認書類は、運転免許証マイナンバーカードなどです。

ファスタ
ファスタ

雇用保険受給資格者証を紛失した場合は再発行が可能です。以下の必要書類をもってハローワークに行きましょう。

  • 本人確認書類
  • 写真1枚(マイナンバーカードがあれば省略可)

ちなみに、再発行は引っ越し前引っ越し後どちらのハローワークでも可能です。

現住所が確認出来る書類

現住所が確認出来る書類の例としては、以下が挙げられます。

  • 住民票の写し
  • 運転免許証
  • マイナンバーカード
  • 公共料金の領収書
ファスタ
ファスタ

上記の確認書類が準備出来ないとき、他の確認書類で代用できる場合があります。

管轄のハローワークで確認しましょう。

受給資格者住所変更届

受給資格者住所変更届は、ハローワークの窓口でもらえます。他の必要書類を持って窓口に行き、「移管手続きをしたい」と伝えましょう。受給資格者住所変更届には記入が必要な箇所があり、それが以下の6つです。

受給資格者住所変更届への記載事項
  • 新旧住所
  • 生年月日
  • 変更年月日
  • 記入日
  • 氏名
  • 支給番号
ファスタ
ファスタ

窓口で用紙を受け取り、その場で記入しましょう。

引っ越し前のハローワークで、先にもらっておくことも可能です。

失業保険受給中の引っ越しのよくある質問

以下で、失業保険受給中の引っ越しについて、よくある質問に回答します。

引っ越し前と引っ越し後で失業認定日の日は変わりますか?

Q
引っ越し前と引っ越し後で失業認定日の日は変わりますか?
A

原則、失業認定日は変わりません。ただし、ハローワークによっては変更することもあります。失業認定日をハローワーク側で変更する場合は、移管手続き後に変更処理が行われるので、自身の知らない間に失業認定日が変更されることはありません。雇用保険受給資格者証に記載のある失業認定日に、引っ越し後の管轄ハローワークに行きましょう。

引っ越し期間中も求職活動実績は必要ですか?

Q
引っ越し期間中も求職活動実績は必要ですか?
A

求職活動実績は必要です。所定の回数の求職活動が確認できない場合、失業不認定になり失業保険が受給出来ません。引っ越し期間中も、ハローワークの窓口で職業相談を受けるなど、積極的な求職活動を行ってください。

住民票を移動させずに引っ越しした場合の提出書類は?

Q
住民票を移動させずに引っ越しした場合の提出書類は?
A

公共料金の領収書賃貸契約書などで住所を確認します。他にも住所を確認する書類として、民生委員による証明などが挙げられます。住民票を移動させずに引っ越しをする場合は、事前に引っ越し後の管轄ハローワークで確認しましょう。

まとめ(締め)

以上、失業保険受給中の引っ越しについて、以下の3点から解説しました。

  • 失業保険受給中の引っ越しで変わらず失業保険がもらえるのか
  • 引っ越し後の移管手続きの方法・必要書類
  • よくある質問

まとめると以下のとおり。

失業保険受給中に引っ越しをしても、失業保険は引き続き受給可能ですが、引っ越し後の管轄ハローワークで移管手続きをする必要があります。移管手続きの流れ・必要書類は以下のとおり。

移管手続きの流れ
  1. 必要書類を引っ越し先の管轄ハローワークに提出
  2. 受給資格者住所変更届をもらい、その場で必要事項を記入
  3. ハローワーク職員が処理を行う
  4. 職業相談窓口で求職申込を行う
移管手続きの必要書類
  • 雇用保険受給資格者証
  • 現住所が確認出来る書類
    • 住民票の写し
    • 運転免許証
    • マイナンバーカード
    • 公共料金の領収書
  • 受給資格者住所変更届

移管手続きは、次回の失業認定日までになるべく早めに行いましょう。

引っ越しは、やること・行政の手続きが多くてバタバタします。失業保険の移管手続きは、比較的簡単に終わるので、早めに終らせて他の手続きに力をそそぎましょう。求職活動は忘れずにお願いします。

実りある転職になるよう祈っております。最後までお読みいただきありがとうございました。

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