この記事の想定読者
- ハローワークにバイト求人の取扱いがあるか知りたい方
- ハローワークでのバイト求人の探し方を知りたい方
- ハローワークでバイト求人を探すメリットデメリットを知りたい方
子育てや介護、Wワークがしたいなどの理由で、フルタイムは難しいけれど、アルバイトなどの短時間であれば働ける方がいます。
仕事を探していくうえで悩むのが「どこで探そう?」「どうやって探そう?」という問題。
仕事探しに慣れていなければ、ハローワークを利用してみてはいかかでしょう
ハローワークでは、正社員だけでなくアルバイトなどの短時間勤務の求人も取り扱いがあります。
ハローワークでバイト求人を探す方法は以下の2つ
ハローワークでバイト求人を探すメリットは以下の3つ
ハローワークでバイト求人を探すデメリットは以下の3つ
この記事では、ハローワークでバイト求人が探せるか、ハローワークでバイト求人を探す方法、ハローワークでバイト求人を探すメリット・デメリットについて解説します。
ハローワークで取り扱うバイト求人は、民間サイトのものと少し違います。
ハローワークならではのメリット・デメリットについてもわかりやすく説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ハローワークでバイト求人が探せる
ハローワークでは、短時間勤務で働いている人を「アルバイト」とは呼ばず、「パートタイム」と呼んでおり、パートタイムの定義は、
「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用されている通常の労働者の1週間の所定労働時間に比し短い者」としています。
参考 厚生労働省 一般職業紹介状況 用語の解説 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1_yougo.html
正社員よりも短い時間で働く人=パートタイム ということです。
ハローワークでは、このパートタイム求人も取り扱っており、令和4年の1年間で新規に受理したパートタイムの求人は約400万件でした。
参考 厚生労働省 一般職業紹介状況 001089527.pdf (mhlw.go.jp)
なお、令和4年の1年間で新規に受理した正社員の求人は約630万件のため、ハローワークで受理する求人の2.5件に1件はパートタイムの求人です。
短い時間で働きたい方も、ぜひハローワークを利用してみてください。
ハローワークの求人応募しても大丈夫?求人の見分け方については以下の記事を参考にしてください↓
ハローワークでバイト求人を探す方法
ハローワークでバイト求人を探せることはわかったよ!
でもどうやって探すの?
探し方は2通りあります。
- インターネットサービスから自分で探す
- 窓口で職員と相談しながら探す
バイト求人に限らず、正社員求人などハローワーク求人全体を検索する方法については、以下の記事を参考にしてください↓
インターネットサービスから自分で探す
ハローワークで受理した求人は、ハローワークインターネットサービスから自由に閲覧可能です。
ハローワークインターネットサービス https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
閲覧だけであれば登録も不要です。
検索機能の利用に問題がない方、仕事探しに慣れている方は
自分で探すのをオススメします。
ただし、以下の2点については注意が必要です
- 登録していないと公開されない求人がある
- 企業に応募するには求職登録が必要
ハローワークの求職登録の方法については、以下の記事を参考にしてください↓
登録していないと公開されない求人がある
ハローワークで探せる求人情報には4つの種類があります。
- 全ての人に公開している求人
- 求職登録している人にだけ公開している求人
- 求職登録した人が窓口に来たときだけ公開している求人
- 条件に合った人にだけ公開している求人
ハローワークの求人は全国誰でも見ることが出来ますが、求人票には企業の情報が記載されるので、それを悪用する人もいます。
それを回避するために、情報公開の範囲を狭くしている企業があります。
インターネットで閲覧できるのは、1・2まで。
3は窓口に行かないと企業の情報を閲覧することが出来ません。
インターネットで見ても希望の求人が見つからないときは、
1度窓口を利用してみてください。
なお、4については、新卒(高校・大学)・障がい者・刑余者など、専門の窓口を利用している方のみ対象になる求人です。
企業に応募するには求職登録が必要
ハローワークの求人への応募は、ハローワークの求職登録が必要です。
ハローワークの求人への応募には以下の2つの方法があります。
- インターネットから自分で応募する
- 窓口に行き、紹介状を交付してもらう
このどちらを行うにもハローワークでの求職登録が必要になります。
ただし、企業によっては民間の求人サイトに同じ求人を掲載していたり、企業ホームページから直接募集していることもあります。
どうしても登録したくない…という方はそちらから探してみてください。
検索方法(求職登録していない方)
とりあえず登録せず自分で探してみたい!
でも検索方法がわからない…
具体的な探し方を解説します。基本は以下の3ステップ
- ハローワークインターネットサービスを開く
- 求人検索をクリック
- 希望の条件を入力する
ハローワークで求職登録していない方の探し方について解説していきます。
ハローワークインターネットサービスのトップページを開き、求人情報検索から入ります。
ハローワークインターネットサービス https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
求人区分は、一般求人・パートを選択してください。
以降は自身の希望条件から絞り込んでいきます。
基本の希望条件は以下の6個
- 年齢
- 就業場所
- 希望する職種
- 雇用形態
- 新着求人かどうか
- フリーワード
さらに追加で以下の詳細条件の入力ができます。
- 前年度に賞与の支払いがあったか
- 希望の就業時間
- 時間外労働の有無
- 休日の曜日
- 契約が派遣、請負
- 加入する社会保険等
- 契約更新の可能性(雇用期間定めありの場合)
- 定年制の有無
- 入居可能住宅(社宅や寮など)
- 利用可能な託児施設
- 従業員数
- 企業の産業分類
- 学歴
- 経験
- 必要な免許、資格
- その他 UIJ歓迎、駅近、マイカー通勤可など
条件入力後、「検索」を押すと求人が出てきます。
詳しい条件を確認したいときは、「求人票を表示」か「詳細条件を表示」を押してください。
希望の求人が見つかり、応募するときは以下のどちらかの方法で行います。
- インターネットから自分で応募する
- 窓口に行き、紹介状を交付してもらう
応募方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてください↓
窓口で職員と相談しながら探す
ハローワークの利用登録を行い、窓口で職員と一緒に探す方法です。
自身の希望の働き方や業界などを伝えると、その条件に沿った求人を提供してくれます。
また、履歴書の添削や面接での注意点、求人票の見方などのアドバイスも受けられ、ハローワークによっては、職員から見たオススメ求人を提供してくれることもあります。
検索機能が使いこなせなかったり、仕事探しに慣れていない方はぜひ利用してみてください。
利用方法は以下の4ステップです
- ハローワークに行き、受付で「仕事を探しに来ました」と言う
- 求職申込書を記入する
- 窓口に求職申込書を提出する
- 窓口の職員に希望の条件を伝える
あとは職員の方と話しながら、自身の状況・希望などを伝えて、一緒に探してみてください。
ハローワーク窓口の上手な使い方、窓口利用のメリット・デメリットについては、以下の記事を参考にしてください↓
ハローワークでバイト求人を探すメリットデメリット
アルバイトを探すにも民間のサイトがたくさんあるけど、ハローワークでバイト求人を探すメリットってあるの?
ハローワークでバイト求人を探すメリットは以下の3点
- 職員と相談しながら探せる
- ミドル年代~高齢対象求人が多い
- 求人企業の情報がわかりやすい
最近は求人を掲載しているサイトはたくさんあり、アルバイト求人を掲載している民間のサイトもたくさんあります。
それでもハローワークでバイト求人を探すメリットは以下のとおり
また、ハローワークでバイト求人を探すデメリットは以下のとおり
ハローワークでバイト求人を探すメリット
ハローワークでバイト求人を探すメリットは以下の3つ
職員と相談しながら探せる
ここが民間の求人サイトとの一番の違いです。
民間の収益構造から、アルバイト求人に担当者をつけることは難しいですが、ハローワークは公的機関のためアルバイト求人でも担当者による紹介が可能です。
職員と相談することによるメリットは以下の2点
- 自身の希望から職種を具体化しやすい
- 自身では探しきれない範囲をカバーしてもらえる
希望の働き方はあるけれど、仕事の見つけ方がわからない…
希望の条件は絞れたけど、求人の数が多すぎて探しきれない…
こういった方はぜひハローワークの窓口を利用してみてください!
特に、介護や子育てなど、どうしてもフルタイムでは働けない事情がある方は、ぜひ利用してみてください。
ミドル年代~高齢者対象求人が多い
ハローワークの特徴として、利用者は以下の方が集まりやすいです。
- 離職した方(失業保険の申請に登録が必須のため)
- インターネットが得意でない方(高齢者の方など)
この特徴から、利用者の方の年齢層が高めになる傾向があります。
ハローワークの職員はその点を考慮して、ミドル年代(30代後半)~高齢者対象の求人を集めてきます。
また、ハローワークの紹介で60歳以上の方を採用した場合に、採用した企業は助成金をもらえる可能性があります。
参考 厚生労働省 特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_konnan.html
こういった理由からも高齢者対象求人が集まりやすいです。
ミドル年代~高齢者の方でバイト求人を探している方は、
ぜひハローワークの窓口を利用してみてください!
知らなかった企業が見つかる可能性がある
ハローワークの求人掲載は無料で行えるので、創業したての企業や、中小企業の求人が集まりやすいです。
民間の求人サイトに掲載しても有名な大企業に埋もれてしまうので、あえてハローワークでしか求人を掲載しない企業もあり、その中には業界シェアが高い企業などもあります。
また、ハローワークにはそれぞれ管轄があり、管轄内の中小企業に強いパイプがあることが多いです。
自身の知らなかった掘り出し求人があることもあります。
色んな企業にチャレンジしてみたい方や、地元の中小企業で働いてみたい方はぜひハローワークの窓口を利用してみてください!
ハローワークでバイト求人を探すデメリット
ハローワークでバイト求人を探すデメリットは以下の3点。
検索機能が使いづらい
ハローワークの求人検索機能は、民間サイトに比べてやや使いづらいです。
専門用語など、検索に使用する言葉が難しかったり、希望の条件で探すのにちょっとしたコツが必要だったりします。
個人的に一番使いづらいと思う点は、「希望する就業時間」などの幅のある検索です。
ハローワークの求人の就業時間などは、「8:00~20:00の間の5時間以上」など、幅をもって表記されます。
9:00~17:00の求人を見つけたいな!
この希望で希望する就業時間を9:00~17:00として検索しても、
8:00~18:00であったり、10:00~14:00といった、就業時間の幅の中に9:00~17:00がある求人が全てヒットします。
利用者の方に「これどうにかならないのか。」と言われたこともあります。
これだけは本当に使いづらいです。
使いこなすにはちょっとしたコツが必要なため、どうしても使いづらいなと感じる方は、ぜひ窓口を利用してみてください。
窓口の利用には登録が必要
前出のとおり、ハローワークの窓口を利用するには求職登録が必要になります。
自身の氏名・住所・電話番号などの情報や、希望の職種や勤務時間などの登録が必要になります。
インターネットの登録であれば20~30分程度、窓口であれば待ち時間含めて30~40分程度かかります。
窓口での登録の場合、特に4~5月などの繁忙期は待ち時間だけで30分を超えてくることがあります。
この登録が面倒でハローワークを利用しない方も一定数います。
それでも、せっかくハローワークで仕事を探すのであれば窓口を利用しない手はありません。
スマホ・パソコンに慣れている方は、待ち時間のかからないインターネットでの登録をオススメします。
ナイトワークの求人は無い
ハローワークの求人には、ホストやキャバクラなどの、いわゆるナイトワークの求人の取扱いがありません。
明確に法律で禁止されているわけではありませんが、ハローワーク側・ナイトワーク側の双方にメリットがないため、求人を取り扱っていることはほとんどありません。
ハローワーク側
- 適格紹介が難しい(苦情につながる可能性)
- 暴力団と関わりがあれば受理できない
ナイトワーク側
- 女性・男性の性別を指定した募集が出来ない(公正な採用選考)
- 企業情報をあまりさらしたくない
- 欲しい人材がハローワークの利用層にいない(若年層)
すべての求人を把握しているわけではないので絶対とは言い切れませんが、取り扱っている可能性はかなり少ないと思います。
ただし、キッチンでの調理や清掃、雑用などの、性別・年代の指定が無い職種の求人であれば取り扱っている可能性はあります。
ナイトワークの求人を探すときは、専用のサイトなどを確認してみてください。
まとめ
以上、ハローワークでバイト求人を探す方法、ハローワークでバイト求人を探すメリットデメリットを解説しました。
まとめると以下のとおり。
ハローワークでバイト求人の取扱いがあるか?
ハローワークでバイト求人を探す方法は以下の2つ
ハローワークでバイト求人を探すメリットは以下の3つ
ハローワークでバイト求人を探すデメリットは以下の3つ
長い人生においては、子育てや介護など、短時間でしか働けない状態になることもあります。
民間サイトの利用が一般的になると思いますが、ハローワークでもバイト求人を探せますので、ぜひ利用してみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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