この記事の想定読者
- ハローワークのサービス利用を検討している方
- ハローワークでの仕事探しの利用方法を知らない方
- 転職を考えているが、どのサービスを利用すればいいか迷っている方
転職活動を考えているけど、ハローワークでの仕事探しってどうなの?
実際に仕事って見つかるものなの?
もちろんですよ!
ただし、利用に向いている人、向いていない人がいます。
ハローワークは、全国に500カ所以上ある労働需給の調整を行う国の機関であり、雇用のセーフティネットの中心的な役割を担っています。
正式名称は公共職業安定所。略して「職安」や「ハロワ」と呼ばれています。
主に取り扱っているサービスは「職業紹介」「雇用保険」「雇用対策(企業指導・支援)」の3つで、特に「職業紹介」のイメージが強いのではないでしょうか。
仕事探しにハローワークの利用をオススメしたい方3選は以下のとおりです。
この記事では、ハローワークで仕事探しを考えている方に、そのメリット、デメリット、ハローワークの利用方法を理由と共に解説します。
わかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
※ ハローワークという機関の特徴や、これまでの自身の経験から解説しています。あくまで独自の見解であり、また、今回おすすめしている方以外の利用を推奨しないものではありません。何卒ご了承ください。
ハローワークとは
ハローワークは、正式名称を「公共職業安定所」という国が運営する行政機関です。
全国に544カ所あり、主な取扱いサービスは「職業紹介」「雇用保険」「雇用対策(企業指導・支援)」の3つです。
- ハローワークで受理した求人の紹介
- 窓口での職業相談やセミナーの開催などの就職支援。
- 失業保険や教育訓練給付、雇用継続給付等の雇用保険給付業務
- 雇用保険の加入や喪失の手続き
- 事業所からの求人の受理
- 各種助成金の案内や制度説明
- 応募者がたくさん来るような求人票の書き方などのアドバイス(=求人充足支援)
参考 厚生労働省 公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績(令和5年4月)000935626.pdf (mhlw.go.jp)
令和4年度の1年間の一般職業紹介関係状況(全国のハローワークでの職業紹介の成績)は以下のとおりです。(新規学卒者を除きパートタイムを含む)
- 新規求職者数が 約450万人
- 新規求人件数が 約1000万件
- 就職件数 約120万件
参考 厚生労働省 一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)001089526.pdf (mhlw.go.jp)
仕事探しに初めてハローワークを利用したい方へ、利用の仕方や利用の流れについての詳細は以下の記事を参考にしてください↓
仕事探しにハローワークの利用をオススメしたい方
たくさんの人が利用しているんだね!僕も行ってみようかな~
ぜひご利用ください!
ハローワークの特徴から、特に利用をオススメしたい方がいます。
ハローワークは国が運営する行政機関です。利用料はかかりませんし、誰でも利用可能です。
そんなハローワークの利用を特にオススメしたい方がいます。
それが、以下に当てはまる方。
地元・自宅周辺で就職したい方
全国にある各ハローワークにはそれぞれ管轄があり、管轄内の企業から求人を受理し、管轄内に居住地を持つ求職者(=仕事を探している人)を中心に職業紹介業務を行います。
必然的に管轄区域の雇用情勢に詳しくなり、求められる人材の特性や、就職するために有利になる経験や資格などの情報が集まってくるのです。
盛んな産業というものは地域ごとに特色があり、求められる人材も変わるので、その地域ごとの雇用情勢に詳しいことは就職活動において大きな強みになります。
私自身様々なハローワークで仕事をしてきましたが、
こんな仕事があるの?
こんな職種で就職できるの?
という場合でも、マッチング出来た経験がたくさんあります(笑)
また、各地の地方公共団体と提携して職業紹介を行っているハローワークも存在し、その土地ごとの交通事情にも詳しいので、希望の勤務地・通勤可能範囲が話しやすいというメリットもあります。
地元・自宅周辺で就職したい方は、ぜひハローワークの窓口を利用してみてください。
自分のペースで仕事を探したい方
ハローワークのサービスは、就職に向けてのサポートが多く、「なんとしてでも就職してもらおう」という圧が少なめです。
公的な機関ならではの特色になりますが、目指すべきところが「全体の幸福、社会・経済の発展」なので、本人が希望していないことを強要しません。
就職させた人数によって報酬が変わる、ということがありませんので、しつこく営業の電話をすることもありませんし、求人への応募の強要もしません。
そこが物足りない…という方もいらっしゃいますが、そこは相性ですね。
もちろん、是が非でも就職を希望している方には、全力でサポートします。
- 今まで無職期間が長かったので、急に就職するのは心がついていかない
- 前の会社がブラック・パワハラ等あり、まだ働くことに抵抗感がある
- そこまで転職するつもりはないけれど、話だけ聞いてみたい
こういった方は、ぜひハローワークの窓口を利用してみてください。
少しずつでも、あなたが前進することをサポートします。
短時間の仕事を探している方
ハローワークでは、正社員求人だけではなく、アルバイト・パートの求人も取り扱っており、アルバイト・パート求人についての職業相談や検索も可能です。
民間の職業紹介会社との一番の違いはここだと思います。
職種によっては、週1日、1日3時間から といったピンポイントな求人もあります。
- すきま時間に働けるWワーク可の仕事を探している方
- 未経験の職種にアルバイトから挑戦して経験を積みたい方
- 無職期間が長かったので少しずつ働くことに慣れたい方
- 育児や介護などで長時間働けない方
こういった方は、ぜひハローワークの窓口を利用してみてください。
あなたに合ったベストな求人が見つかるかもしれません。
ハローワークでの仕事探しの利用方法
ハローワークの利用をおすすめする人がわかったよ!
で、実際に利用するのはどうすればいいの?
基本的な流れは、
- 求職登録
- 求人を探す
- 求人に応募
の3ステップです。
ハローワークでの職業相談・職業紹介・求人閲覧は完全無料で利用可能です。
基本的な利用方法は以下の3ステップ。
- 求職登録する
- 求人を探す
- 求人に応募する
求職登録をする
ハローワークのサービスを利用するためには、求職登録が必要になります。
氏名・年齢・住所などの基本的な個人情報から、希望職種や最終学歴、前職の経歴など、職業相談や職業紹介に必要な情報の登録作業です。
求職登録の方法は2つあります。
- ハローワークの窓口で登録
- インターネットで登録
参考 厚生労働省 ハローワークインターネットサービス 求職申込手続きのご案内 ハローワークインターネットサービス – 求職申込み手続きのご案内 (mhlw.go.jp)
※ なお、ハローワークの求人を見るだけであれば求職登録は不要です。
求職登録方法の詳細については、以下の記事を参考にしてください↓
ハローワークの窓口で登録
ハローワークの窓口で求職申込書を記入して登録する方法です。
求職申込書はハローワークに行けばもらえます。
書き方は下記のURLを参考にしてください↓
kyuusyokumousikomisyonokakikata202203.pdf (mhlw.go.jp)
記入はわかる範囲で大丈夫です。
分からないところは窓口で登録するときに確認しましょう。
インターネットで登録
ハローワークインターネットサービスから登録する方法です。
インターネットから必要事項を入力し、登録します。
以下のURLから登録画面へ入れます↓
ハローワークインターネットサービス – トップページ (mhlw.go.jp)
登録画面から入り、必要情報を入力して求職登録を行います。
必須項目以外は、わからなければ入力不要です。
求人を探す
自身の希望に沿った求人を探していきます。
ハローワークで受理した求人を探す方法は2つあります。
- インターネットを利用して自分で探す
- 窓口で職員と一緒に探す
ハローワーク求人の検索方法の詳細については、以下の記事を参考にしてください↓
インターネットを利用して自分で探す
ハローワークの求人はハローワークインターネットサービス – トップページ (mhlw.go.jp)から閲覧可能で、自身で探していくことができます。
パソコンやスマートフォンを持っていない方については、ハローワーク内にある求人検索用のパソコンで検索できます。
最近では、民間の求人情報サイトにハローワークの求人が掲載されていることもあります。
求職登録を行っていなくてもハローワークの求人は閲覧可能ですが、登録していないと閲覧できない企業もあり、非常にレアケースですが、職業相談窓口でのみ求人情報を閲覧可能にしている企業もあります。
たくさん求人を閲覧したい方は、せひ求職登録をして職業相談窓口を利用してみましょう。
窓口で職員と一緒に探す
自分に合う求人がわからない…
希望条件で検索しても欲しい求人が出てこない…
そんなときは、窓口で職員と一緒に探すことをオススメします。
ハローワークの職員は、日々ハローワークのシステムを使って求人を検索しています。
求人検索のコツや、求職条件の決定方法を熟知しているので、職員に相談することで希望の求人が見つかる可能性が上がります。
ただし、下記のデメリットもあります。
- 希望の働き方などを相談しながら検索するので時間がかかる
- ハローワークの求人しか検索出来ない
時間に余裕のあるときや、ハローワークの求人を中心に探したいときは、ぜひ窓口を利用してみてください。
応募する
ハローワークの求人に応募する方法は2つあります。
- 窓口に求人票を持参して応募
- ハローワークインターネットサービスから自主応募
ハローワークの求人に応募しても大丈夫なのか?求人の選び方については以下の記事を参考にしてください↓
窓口に求人票を持参して応募
窓口での応募は以下の2ステップ
- 必要書類を持って窓口へ行く
- 窓口で紹介状を書いてもらう
ここで、窓口に持参必要な書類は以下の2つ。
- ハローワーク受付票(オンライン登録の方は求職番号がわかる画面)
- 応募希望の求人票
応募の際には、紹介状発行前に、ハローワークの職員から応募先企業の採用担当あてに「応募可能かどうか」、「応募の際の注意事項」を電話で確認します。
選考方法が面接から始まる企業であれば、その場で面接の日程まで決めてしまうのが基本です。
応募する企業によっては「じゃあ明日面接に来てもらおうかな。」という場合もあります。
準備は確実に進めておきましょう。
応募後は、企業と応募者との直接のやりとりが中心になり、ハローワークが間に入ることはほとんどありません。
採用・不採用の結果については、企業がハローワークに連絡するため応募者からの連絡は不要です。(失業保険受給中の方は、失業保険の窓口に申告が必要になります。)
ただし、応募を辞退する場合は必ずハローワークに連絡しましょう。
ハローワークインターネットサービスから自主応募
紹介状の発行が必須でない企業については、ハローワークに来所することなく、オンライン登録上から自身で応募することができます。
参考 厚生労働省 ハローワークインターネットサービス オンライン自主応募についてハローワークインターネットサービス – オンライン自主応募について ~求職者マイページをお持ちの方へ~ (mhlw.go.jp)
参考 厚生労働省 沖縄労働局 「オンライン自主応募」の説明書 000953248.pdf (mhlw.go.jp)
オンライン自主応募可・不可は、求人票のこの箇所で見分けます。
オンライン自主応募の注意点としては以下の3点
- ハローワークの職業紹介には該当しない(再就職手当の支給対象にならない可能性があり、その他の就職促進給付は対象にならない)
- 自主応募によって生じるトラブルは、基本的には当事者同士で対応しなければいけない
- オンライン自主応募可の求人はまだ少ない
特に、雇用保険受給中の方や、各種助成金の対象になる方(就職氷河期世代、60歳以上、母子家庭の母等)については、オンライン自主応募はオススメしません。
ハローワークの職業紹介に該当しないため、各種給付金・助成金の対象にならない可能性があるからです。
ハローワークに来所せず応募する方法、メリット・デメリットについての詳細は以下の記事を参考にしてください↓
まとめ
以上、ハローワークの利用をオススメしたい方3選と、ハローワークの利用方法について解説しました。
まとめると以下のとおり。
仕事探しにハローワークの利用をオススメしたい方3選は以下のとおり
それぞれ理由は
- 地元・自宅周辺で就職したい方 → ハローワークごとに管轄があり、管轄区域の雇用情勢に詳しいから
- 自分のペースで仕事を探したい方 → 就職に向けてのアドバイスやサポートが中心のサービスで、応募の強要をしないから
- 短時間の仕事を探している方 → アルバイト・パートの求人も取り扱っており、アルバイト・パートの求人についての職業相談・職業紹介も可能だから
ハローワークの利用方法は以下のとおり。
- 求職登録する
- 求人を探す
- 求人に応募する
ステップ1 求職登録は以下のどちらかで行う
- ハローワークの窓口で登録
- インターネットで登録
ステップ2 求人の探し方は以下のどちらかで行う
- インターネットを利用して自分で探す
- 窓口で職員と一緒に探す
ステップ3 求人への応募は以下のどちらかで行う
- 窓口に求人票を持参して応募
- ハローワークインターネットサービスから自主応募
近年、転職・就職サービスの選択肢はかなり増えています。
その中から自身に合った転職・就職サービスを見つけることが、幸福な職業人生のスタートだと思います。
- 高いレベルに挑戦したい ⇒ 転職エージェント、ヘッドハンティングサイト
- じっくりと自身に合うものを見つけたい ⇒ ハローワーク、転職エージェント
- 自分で見つけたい ⇒ 求人情報サイト、求人情報誌
実りのある転職になるよう祈っております。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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