この記事の想定読者
- ハローワークの窓口でどんな転職相談が出来るか知りたい方
- 窓口利用のメリット・デメリットを知りたい方
- ハローワークの職業相談窓口を有効に活用したい方
これから転職活動を進めていこうと考えている方にお伝えしたいことがあります。
ぜひ、ハローワークの窓口で転職相談をしてみてください。
相談時点において在職中・離職中どちらの場合でも、ハローワークの窓口では転職相談が可能です。ハローワーク窓口での転職活動には、こんなメリット・デメリットがあります。
ハローワークの窓口だけを利用しておけば間違いない、とまでは言いません。それでも、上手に利用することで転職活動を有利に進めることが出来ます。ハローワークの転職相談窓口はこう活用してください↓
この記事では、ハローワーク窓口での転職相談について、以下の3点から解説します。
- ハローワーク窓口で転職相談は可能か
- ハローワーク窓口で転職相談をするメリット・デメリット
- ハローワーク窓口での転職相談の有効活用方法
転職活動を進めていくにあたって困りごとや悩み事がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
以下の記事で、ハローワークでの仕事探しをオススメしたい方・オススメの利用方法をまとめています。ぜひ参考にしてください↓
ハローワークの窓口では転職相談が可能
相談時点において在職中・離職中どちらの場合でも、ハローワークの窓口では転職相談が可能です。ハローワークの窓口では、仕事探し中の疑問点・困りごとの相談・応募書類の添削・転職方針の相談など、仕事探しにまつわる全ての相談が可能です。
ささいなことでも大丈夫です。
仕事探しに不安や疑問があれば、ぜひハローワークの窓口を利用してみてください。
転職相談を利用する際の注意点として、以下の2つがあります。
- 必ず100点の回答がもらえるわけではない
- 生活・暮らしの相談には対応できない
質問・相談があまりにも専門的な内容の場合は、回答が十分ではない可能性があります。また、ハローワークは仕事探しの行政機関のため、生活・暮らしの相談には原則対応できません。
ハローワークの窓口で対応できない相談の場合は、専門的な機関を案内します。
気軽に相談してみてください。
ハローワーク窓口での転職相談のメリット
転職活動を進めていくにあたり、近年は様々な仕事探しの機関が存在します。令和4年度の雇用動向調査によると、転職者の半数以上は、以下のいずれかの機関から転職しています。
- ハローワーク(職業安定所)
- 民間職業紹介所(転職エージェント)
- 広告(インターネットの求人サイト)
ハローワークだけを利用しろとは言いませんので、数ある転職機関の中の一つとして、ぜひハローワークも利用してみてください。ハローワーク窓口での転職相談には、以下のメリットがあります。
求職登録後即日&無料で利用できる
ハローワーク窓口の転職相談は、求職登録後、即日で利用可能です。また、窓口は無料で何度でも利用可能です。ハローワーク窓口の利用には、求職登録が必要です。求職登録は、氏名・年齢・住所・希望職種・経歴などの転職に必要な情報を申込用紙に記入し、窓口で登録します。ハローワークインターネットサービスから、ネット上で登録を行うことも可能です。
求職登録の方法については、以下の記事を参考にしてください↓
この求職登録や窓口の利用にお金は一切かかりません。(交通費は自己負担です)転職活動の一番辛いところは、相談できる人が限られていることです。職場の同僚や家族、友人に話せない転職活動の悩みなどは、ぜひハローワークに相談してみてください。
何回利用しても無料です。
ぜひハローワークの窓口を有効活用してください。
窓口の相談員は一定の質を担保されている
ハローワーク窓口の相談員は、採用に以下の基準があります。「人事・労務の経験が最低1年以上 又は キャリアコンサルタント等の資格保持」
実際の相談員募集の求人です↓
細かな条件は求人職種によって変わりますが、最低限のラインが上記の基準です。転職相談のプロとして窓口を担当するために、一定の基準を設けているのです。若者・障害者担当などの専門的な就職支援部門の相談員は、さらに条件が追加されます。
窓口の相談員は、苦手な分野もありますが全員プロです。
安心して相談してください。
※ただし、中~大規模ハローワークなどにある「紹介状の発行専門窓口」の相談員は、上記の採用基準が設けられていない場合があります。
無理な営業をしてこない
ハローワーク窓口の相談員は、求人の押し付けや、とにかく求人に応募させるなどの無理な営業をしません。ハローワークの相談員は、以下の2点を重視して窓口業務をしています。
- 利用者が採用されるか
- 採用後、職場に定着できるか
無理な応募を繰り返すことで利用者が疲弊してしまい、結果、就職までに時間がかかってしまったり、無理に就職したことで職場定着が難しくなることがあります。
要は、無理な営業をするメリットが無いということです。
自身のペースで転職活動を進めることが出来ますので、安心して利用してください。
ハローワーク窓口での転職相談のデメリット
ここまでハローワーク窓口利用のメリットを挙げてきましたが、デメリットもあります。それが以下の3つ。
自宅から遠いと通いづらい
ハローワークは全国に500カ所以上ありますが、住んでいる地域によっては一番近いハローワークまで車で30分以上かかる場合もあります。
特に地方にお住いの方は、車が無いと行けないことも…
自宅から最寄りのハローワークを探す場合は、以下のURLからお住いの都道府県を選択して探してみてください。
厚生労働省 ハローワーク ハローワーク |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
グーグルマップで自身の所在地を表示してから、「ハローワーク」と検索してみる方法もあります。お好きな方法で近くのハローワークを探してみてください。
なお、雇用保険の手続きは、地域ごとに管轄のハローワークがあり、手続きに行くハローワークは限られますが、仕事探しの窓口はどこのハローワークでも誰でも利用可能です。とりあえずの利用であれば、一番近いハローワークに行ってみてください。
相性の合わない相談員に当たる可能性がある
転職相談の窓口では、中には相性の合わない相談員に当たる可能性もあります。基本的には、窓口でどの相談員に当たるかは毎回ランダムです。相談をしていく中で、以下の状態になるときは、「また来ます」と言って早々に切り上げましょう。
- 悩みが解決しない
- 考えがまとまらず、相談しているが余計に混乱する
- 会話や価値観のズレが気になる
後日、別の相談員で再チャレンジしてみてください。なお、相性の合う相談員に出会った場合は、窓口の担当相談員を指名出来る制度があります。
参考 網走公共職業安定所 001044340.pdf (mhlw.go.jp)
双方の合意が必要であったり、そもそも制度を導入していないハローワークもあります。
担当者制度の利用を希望する場合は、事前にハローワークに確認してください。
平日の朝~夕しか利用できない
ハローワーク窓口は、平日8:30~17:15の間で利用できます。原則、土日祝は閉庁しているので、在職中の方は休暇を取得しないと窓口が利用できない可能性があります。
ここが一番のデメリットだと思います。
在職中の方は、休みの日の用事のついでや、有給消化中の利用などがオススメです。
なお、一部ハローワークでは平日夜間の開庁延長を実施したり、土曜日を開庁日にしている所もあります。
参考 厚生労働省 ハローワーク サービス提供時間延長実施施設 h24_enchoshisetsu_itiran.pdf (mhlw.go.jp)
ハローワークの転職相談窓口の有効活用方法
ここまで、ハローワーク窓口での転職活動のメリット・デメリットを書いてきました。では、実際の窓口ではどんな転職相談が出来るのか、窓口をどう活用するのがいいのか。オススメの窓口有効活用法は以下のとおりです。
転職活動の軸を決める相談をする
応募する企業を選ぶ基準が分からない方は、ハローワーク窓口で転職活動の軸を決める相談をしてみましょう。転職活動は、自身の希望条件と企業の希望条件のすり合わせです。
自身の希望条件を考えるとき、転職活動の軸が決まっていないと、応募先の企業をどう絞っていけばいいかが分からなくなります。また、転職活動の軸が無いと、いざ採用されても「思っていた働き方と違う…」となることが多く、早期の再離職につながりやすいです。
転職活動の軸はその後の収入に直結することが多く、決めるに当たって余計な圧力がかかりやすいですが、ハローワーク窓口ではフラットな相談が可能です。希望の就職先で長く働いてもらうことを目指しているため、余計な圧力をかける必要がないためです。
もちろん、必要なアドバイスや助言は行います。
転職活動の軸に悩まれている方は、ぜひハローワークの窓口で相談してみてください。
応募書類の添削・面接の対策をしてもらう
転職活動が初めて・久しぶりの方は、ハローワーク窓口で応募書類の添削・面接の対策をしてもらいましょう。応募書類の作成は、押さえておくべきマナーとアピールのコツがあります。ハローワークの窓口では、記入した応募書類を持参することで応募書類の添削が可能です。
参考 ハローワークインターネットサービス 履歴書・職務経歴書の書き方
ハローワークインターネットサービス – 履歴書・職務経歴書の書き方 (mhlw.go.jp)
また、面接にもマナーとアピールのコツがあります。前出のとおり、ハローワークの相談員は一定の質を担保されており、ハローワークの相談員自身も面接を通過してハローワークの相談員になっています。
※ 採用基準の観点から、新卒のハローワーク相談員を見たことも聞いたこともありません。ハローワークの相談員はほぼ全員転職者です。
相談員の実体験を聞くことも出来ますので、ぜひ窓口を利用してみてください。
細かな条件で求人検索してもらう
自身の希望条件が複雑な方・希望求人がなかなかヒットしない方は、ハローワーク窓口で求人検索してもらいましょう。ハローワークの求人は、ハローワークインターネットサービスから自身で検索が可能です。
皆様が検索に利用するハローワークインターネットサービスの求人検索システムは、職員・相談員側の求人検索システムより少し簡略化されています。その反面、職員・相談員側の求人検索システムより、複雑な条件での検索がしづらくなっています。
自分で探しているけど、なかなか希望の求人がヒットしないな…
こんな時は、一度窓口で相談員に求人検索してもらいましょう。また、漠然と希望の働き方はあるが、それをどう検索条件に落とし込めばいいかわからない方も、窓口で求人検索してもらいましょう。
希望条件にマッチする求人を検索するには、コツが必要です。
希望求人がヒットしない方は、ぜひ窓口も利用してみてください。
まとめ(締め)
以上、ハローワーク窓口での転職相談について解説しました。
まとめると以下のとおり。
相談時点において在職中・離職中どちらの場合でも、ハローワークの窓口では転職相談が可能。ハローワーク窓口での転職相談には、以下のメリット・デメリットがあります。
ハローワークの窓口での転職相談にはオススメの活用法があり、それが以下のとおり。
ハローワークは、無料で利用できる職業あっせん機関です。いくつかある仕事探しの方法の、一つとして組み込んでもらうのがベストです。たくさん活用して、自身に合った仕事を見つけましょう。
ハローワークを初めて利用する方は、以下の記事を参考にしてください↓
初めての転職であれば、リクルートエージェントの利用をオススメしています。リクルートエージェントとはどんな転職エージェントなのか、利用をオススメする人については以下の記事を参考にしてください↓
実りある転職になることを祈っております。最後までご覧いただきありがとうございました。
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